相談室回答例


チンチラ購入後の健康診断で寄生虫はいなかったのに、数ヶ月後に下痢したら寄生虫がいました。

チンチラはもともと腸内に寄生虫の因子をもっています。健康体であれば、これらの因子は増殖することもなく健康にチンチラも過ごします。このような健康な状態では寄生虫は検出されないことが多いです。まったく存在しないというわけではありません。環境の変化や極度のストレス、体調不良によって、これらの因子が増殖して、検査で検出されたりします。体力が落ちると、腸内の免疫機能も低下して因子が増加します。それによって、だんだん軟便になり最終的に水下痢になっていくパターンが多いです。

また、飼育中に他の動物から感染したり、感染した動物が使用していた餌入れや巣箱からの間接感染というケースもあります。これは接触後にすぐに水下痢をおこす場合が多いです。

寄生虫が増殖している軟便は光沢があったり、異臭がするものが多いです。これらの兆候があればすぐに動物病院で薬を与える必要があります。軟便で体力があるうちに治療を開始したほうが早く治ります。水下痢まで進行してからの治療では手遅れになりやすいです。

健康診断で健康と言われても、決して安心せずに、ストレスの少ない環境を作って、健康を維持させてあげましょう。


BACK