投稿249:腎不全による尿毒症

最初気がついた症状は:
腰砕けになって自力で歩けなくなった。約八歳、雌のフェレット。一年前の診察では体重700g、現在600g。

症状についてコメントがあれば:
今思えば一年以上前から痩せ気味で活動時間も減っていたが、目覚めている時は活発で、食欲、排せつにも問題がなかったので老化現象のうちだろうと甘く考えていた。

どんな検査をしましたか:
触診、レントゲン、血液検査。

診断結果は:
腎不全による尿毒症。顔左側に腫れ、左目に目ヤニがあることから何らかの感染症の疑いも指摘される。

治療方法は :
脱水状態を改善し、排尿を促すための皮下点滴とビタミン注射。毒素を吸着排出するネフガード、その他一つ内服薬の投与。猫用腎不全療法食の給餌。顔の腫れと目ヤニに対して、抗菌剤の注射と点眼薬。

点滴治療は自力で餌を食べられるようになるまで一週間余毎日続きました。血圧が低すぎて採血さえできなかったことも。はじめの血液検査で尿素窒素の値は129ありましたが現在は正常値です。肝機能の値はまだ高いですが半分にまで下がりました。食事量も安定し、多飲多尿の症状も落ち着いています。足取りも軽く活動的になってきました。顔の腫れは素人目にはちょっと分からないのですが、点眼薬のおかげで目もとは美しくなったと思います。完治はできない病気ですが、地道に投薬と療法食の給餌を続け、少しでも質の高い余生を送らせてやりたいと思います。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば
うちの子のケースでは、腎不全初期のわずかな兆候を全て年のせいだと思い込んでしまっていた(病気と思いたくなかった部分もあるでしょう)のが重大な過失でした。ケージから出て飼い主さんと遊ぶ時間以外はほとんど寝ているようなフェレットちゃんの場合は病気の兆候に気づきにくいこともあると思います。腎不全の場合、分かりやすい症状が現れた時はすでにかなりの部分の機能が失われているといいます。高齢のフェレットちゃんがきたす変調は、若い時よりかなり深刻に考えて間違いないと思います。うちの子と私の間にはコミュニケーションが不足していました。とりかえしはつきませんが猛省しています。毎日体をよく触ってあげて下さい。顔をじっと見つめてあげて下さい。そして万が一症状が現れても決して諦めず病気と向き合って下さい。病院に駆け込んだ時はもうだめだと思ったうちの子ですが、今の顔はキラキラしています。ごはんもおやつもおいしそうに食べます。


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