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フェレット健康Q&A


飼い主さんの愛情でいつまでも健やかに過ごせますように


家族同様の大切なフェレットを病気や事故から守るために情報資料として提供しています。フェレットは他の動物と比べても病気にかかりやすい動物ではありませんが、情報不足により対処が遅れると不幸な結果にもなりかねません。よく聞かれる質問と答えです。少しでも参考になれば幸いです。

********[目次]*******

 --- はじめに ---

  このQ&Aを活用するにあたって
 (必ずお読みください)

 --- 健康管理 ---

  不妊・去勢手術をする
必要がありますか?


  臭腺除去手術をする
必要がありますか?


  どんな予防接種をする
必要がありますか?


  どんな健康管理をする
必要がありますか?

 

 --- 症状と対処 ---

  消化器系の症状かな?
 うんちがちゃんとでない         
 異物を飲み込んでしまった
 うんちがいつもと違う
 下痢や嘔吐、タバコの中毒

  泌尿器系の症状かな?
 メスの陰部が腫れあがった
 フェレットが臭い(臭腺が詰まった)
 尿中に血が混じった、排尿が困難
 肛門が腫れた

  眼科系の症状かな?
 目の周りの感染症
 目がくすんでいる

  歯科系の症状かな?
 歯石がついた
 歯が折れた
 歯茎から出血
  皮膚科系の症状かな?
 皮膚に張りがなくなった
 抜け毛がおきる
 皮膚に発疹ができた
 皮膚に腫れ物ができた
 ノミがついた
 肉球(足の裏)が荒れた

  耳鼻咽喉系の症状かな?
 くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
 歯ぎしり
 耳にダニがついた
 聴覚障害

  整形系の症状かな?
 ぎこちない歩き方をする

  その他の症状かな?
 リンパ節の腫れ
 GPT(肝機能)が高い
 貧血症と診断
 暑さで弱っている
 食欲がなくなった
 お腹の肥大
 指から出血
 血胸と貧血


副腎腫瘍やその他の癌の予防について

フェレットの病気で一番多いのが副腎腫瘍という癌です。遺伝や感染症でなく、どのフェレットでもおきやすい病気です。世界中のフェレットで発生します。ただしヨーロッパでは発生率がとても低いです。これについて研究調査された結果、ヨーロッパで屋外飼育されているフェレットには発生がほとんど見られず、室内飼育されている国のフェレットに発生が多いという学術論文が出されました。

昼間でも暗かったり、夜でも明るい照明に長時間さらされたりすることで、体内時計やホルモン分泌が狂いやすくなります。体内時計を正常に保つメラトニンホルモンの分泌に深く関わりのある副腎に病気が発生したり免疫が低下する確率が高くなることのようです。最近の研究では癌(リンパ腫等)を抑制する免疫におおきな関わりがあるという研究結果も出されています。

フェレットやイタチ科の動物は、明るさや暗さに敏感なので、夜間にはなるべく照明を消して「光刺激」を防止しましょう。室内の照明を消せないなら、遮光生地でケージカバーをしたり、厚手の寝袋に潜って寝させることをおすすめします。そして朝には太陽の光でお部屋を明るくしてあげてください。夏の日光浴は熱中症の危険があるので、明るさの調整と温度管理を優先してください。

治療は抗がん剤治療が主流ですが、アメリカではメラトニンのサプリメントの服用を併用する動物病院もあります。

(参考)副腎腫瘍の詳細情報

ナデナデで健康増進

動物をナデナデしていると、なんだかほんわか安らぐような気分になることはありませんか?実は、同じように動物たちも、愛する飼い主さんにナデナデしてもらうと、安らぎを感じて緊張もほぐれるのだそうです。

なんと、スキンシップを行うことは、飼い主さんも動物もどちらもの心身の健康に良いとのこと!触れるだけで「健康につながる」だなんて、素敵だと思いませんか?

動物に触れることで癒されるという方も多いと思いますが、動物たちにとってもスキンシップは無くてはならないものであり、強い絆をつくるためにも、そして気持ちを落ち着かせるためにもとても有効な手段です。

何らかの原因で常に緊張状態にある場合、身体に多くのストレスが掛かっている状態だと言えます。この状態では、ストレスホルモンであるコルチゾールが大量に分泌され、そしてこの状態が続くと脳が疲弊し、特に記憶とストレスのコントロールセンターである海馬が影響を受け、萎縮してしまいます。その結果、不眠症や恐怖観念、イライラや攻撃的な行動など、様々な症状が現れてきてしまいます。

このスキンシップは、人間の認知症の改善にも非常に効果があり、優しく温かく触れることで脳には心地の良い刺激が届き、副交感神経が有効になることで、ストレス過剰状態にある心身も、落ち着くのだそうです。

毎日のたった10分の行為かも知れません。しかし動物にとっても飼い主さんにとっても、それ以上のリターンがあると思います。スキンシップをお互いの健康に役立ててみては如何でしょうか?きっとどちらもにも「笑顔」が増え、みんなが元気になれることになると思います!


この情報は、フェレットの病気に関する情報が少ないなか、現時点で集められた最新の情報と当社の経験、皆様の体験をもとにまとめた文章です。今後さらに改訂されていく予定であり、内容に関しての保証はしておりませんので飼育の参考程度にしてくださいますようお願いします。医療写真の一部はエキゾチックペットクリニック様と犬山動物病院様の提供です。