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モルモット飼育情報 |
モルモットの飼育 |
モルモットの飼育
モルモットの飼育に必要なもの
・ケージ
・エサ(モルモット専用ペレット、牧草、野菜、果物)
・寝床(巣箱)
・餌入れ・ウォーターボトル
・おもちゃなど
ケージはどんなものが良いの?
モルモットはうさぎと違いジャンプ力がないので、40cm前後の高さがあれば逃げ出すことはまずありません。
衣装ケースなども利用出来ますが、熱が篭りやすいので温度と湿度に気を付けてあげましょう。
うさぎ用のケージで、80×50センチ四方以上の広めのものがおすすめです。
フェレットやチンチラ用のロフトなどがついているケージはモルモットには不向きです。
床に金網がついている場合は取り外してしまいましょう。金網は足をひっかけ骨折したり、肢端皮膚炎などの皮膚病の一因となります。
引き出しタイプのケージは引き出しの隅から尿などが染み出ることがありますので、掃除の面では楽かもしれませんが、あまりおすすめ出来ません。
なお、モルモットは回し車を回して運動したりするのはまれですので回し車は必要ありません。
その代わりに毎日ケージからだして運動させてあげましょう。
(お客様からの投稿写真より)
ケージの中には小動物用の小屋、給水ボトル、餌入れなどを設置します。トイレを覚えた個体にはトイレを設置しても良いでしょう。
床材には
ケージの底には、木材チップや木くずを圧縮した小動物用のトイレ砂を敷き詰めると良いでしょう。
針葉樹のチップはアレルギーの原因になりますので、アスペンなど広葉樹のチップを選びましょう。
干草(敷き牧草)も販売されておりますが、糞尿で汚れると雑菌が沸きやすいので注意しましょう。
新聞紙やペットシーツも同様に、齧って食べてしまうモルモットが多い為、おすすめ出来ません。
また、ケージ専用の木製スノコを使用しても良いでしょう。その場合、洗い替え用のスノコも何枚か用意して下さい。
モルモットは排泄物が多い為、2〜3日に1度は洗って天日干しする必要があるからです。
【金網…おすすめ度×】
掃除がしやすく、糞尿も網の下に落ちるので衛生的ですが、足を引っかけて怪我をするリスクが高いのでおすすめできません。
【敷き牧草…おすすめ度△】
市販の敷材はチモシー牧草(3番刈りなどの柔らかいもの)が使われます。食べる牧草と敷材にする牧草は必ず別のものにしてください。汚れてベタついた牧草はすぐに新しいものと交換する必要があります。モルモットが汚れた牧草を食べてしまい下痢をおこすことがあるからです。排泄量が多いモルモットには少し不向きかもしれません。
【杉・松チップ材…おすすめ度○】
保温性や吸湿性では優秀な敷き材です。冬はケージ内の保温効果もあります。糞便の臭いも吸収し、コストも安く使いやすい反面、アレルギーを引き起こしやすいデメリットがあります。また、杉チップは食べても害があります。使用する際は注意が必要です。
※針葉樹(スギやマツ)には芳香成分のフェノールという揮発物質を含み、アレルギー症状を起こし呼吸によって体内に吸収されたあと、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼすことが知られております。
【あすぺん材…おすすめ度◎】
ポプラの木を原料としたチップ材。松や杉と違ってアレルギーが出にくいのが特徴。保温性や吸湿性、吸臭性もほどよくあります。敷き草がどうしてもあわない場合や寒い日、下痢の治療中など場合によっては使用するのもいいでしょう。ただし、おしっこや水で湿った場合は早めに交換する必要があります。(汚れたの敷材を使い続けると皮膚疾患の原因になることがあります。)
【スノコ…おすすめ度○】
基本的にケージの付属品を使用しますが、市販の木製スノコも使用できます。市販のものを使う場合はケージの大きさに合わせて加工してください。ただし、あまり隙間の大きいものはモルモットが足を挟む恐れがあるため注意しましょう。(加工はお近くのホームセンターなどで頼むこともできます)プラスチック製のスノコはおしっこが染み込まずべた付きやすいので、木製のスノコがおすすめです。ただし、雑菌が繁殖しないようにこまめな洗浄と殺菌が必要になります。
杉や檜などの刺激の強い木材は使用しないでください。また、木製のスノコは齧られますので、消耗品と考える方が良いでしょう。
木製スノコは洗い替え用も数枚用意して下さい。モルモットは排泄物が多い為、2〜3日に1度は洗って天日干しする必要があるからです。
ただ、硬い床で長年生活していると足裏にタコが出来たり、角質化
巣箱を入れましょう
モルモットはもともと臆病な動物であり、慣れていないうちは身を隠すことが出来る巣箱などをケージ内に設置してあげましょう。巣箱内でも排泄をすることがありますので、出来れば底板を外すことが出来る巣箱が理想です。寝袋などを代用することも出来ますが、その場合は布地を齧ってしまわないよう注意が必要になります。
モルモットに与えるフードとは
モルモットは完全草食性動物です。野生では主に野草の茎や根・木の皮などの食餌をとっています。
飼育下のモルモットには食事は専用フード(固形フード)と乾燥牧草を用意しましょう。
★固形フード
モルモットは体内でビタミンCが作れない特殊な動物であり、他の草食性動物よりも盲腸が大きくて粗繊維の消化率が高く、またタンパク質やカリウムやマグネシウムなどの要求量も高いので、良質なモルモット専用フードで飼育するのがベストになります。
一日に与える量の目安は30グラムです。
モルモットが必要とするビタミンC量は約20ミリグラム。
闘病時や妊娠、成長過程ではより多く必要とします。
ビタミンCが不足すると抵抗力が落ち、病気になりやすくなる他、ひどい場合はビタミンC欠乏症(人間の壊血病にあたる)を発症し全身に障害が現れます。
ペレットはビタミンC含有量が多いものを選ぶことが大切ですが、空気に触れるとビタミンCが損なわれる為1ヶ月以内で食べきれる分量のものを購入されることをおすすめします。またフードだけに頼らず、ビタミンC含有の多い野菜や液体ビタミンで補充してあげてください。
一般に生後1年未満のモルモットにはアルファルファ牧草がベースの栄養分に富むペレットを、生後1年以上の大人のモルモットにはチモシーベースのヘルシーなペレットを選びましょう。
その個体の体調にあわせ少しずつ切り替えていってあげましょう。
アルファルファベースのフードは食いつきが良いのですが、ミネラル含有量が多すぎるため結石などの原因になりやすく、高カロリーで肥満の原因にもなります。
モルモットの内臓は非常にデリケートです。古くなった餌や脂肪分の強い餌は下痢の原因になります。
ただしモルモットは与えられた餌を一度に食べてしまう動物ではなく、少しづつ時間をかけて食べますので常時餌を置いてあげます。この際、餌にゴミや水が入ってしまったら速やかに新しい餌と替えてあげて下さい。
●海外のモルモットフードの紹介
Oxbow社モルモットパフォーマンス ・ハードタイプペレット ・アルファルファ主原料 成長期(生後6ヶ月未満)のモルモット専用ペレットです。 |
Oxbow社モルモットクイジーン ・ハードタイプペレット ・チモシー主原料 成体モルモット(生後6ヶ月以上)用のペレットです。 |
●国内のモルモットフードの紹介
イースター社モルモットセレクション ・ソフトタイプペレット ・チモシー主原料 アガリスク、ビタミンC配合のプレミアムフードです。 |
三晃商会ギニアピックプラス ・ソフトタイプペレット ・チモシー主原料 プロ・ビタミンC配合の高繊維・低カロリーフード。 |
モルモット専用フードはなるべく20℃以下の涼しい場所に保管しましょう。
また開封後は空気に触れないようタッパーなどの容器に小分に移し替えて、密封保存して早めに使用しましょう。この際にスチール製の容器は使用してはいけません。
ビタミンCが分解されてしまいます。実際に与える時のビタミン含有量は製造時の時より減っているので、ビタミンC添加剤を別途で与えると良いでしょう。
モルモットの場合タンパク質が18%以上、粗繊維が10%以上のペレットが理想です。
ただしモルモットの年齢・健康状態によりこの数値は変わりますので注意して下さい。
★乾燥牧草
モルモットには固形フードと一緒に乾燥牧草を必ず与えましょう。
牧草には主にマメ科のアルファルファとイネ科のチモシーがあります。
他にもオーツヘイ、オーチャードなどの牧草も販売されています。
●牧草一覧
チモシー | イネ科の牧草です。主食として与えることが出来る牧草で、高繊維、低タンパクなのが特徴。毎日食べるだけ食べさせることが出来ます。 1番から3番刈りの牧草があり、数字が低いほど硬く繊維質も豊富です。 |
アルファルファ | マメ科の牧草です。茎は柔らかく、葉もたくさんついているのが特徴。高カルシウム・高タンパク質の為、ベビーや成長期、妊娠中のモルモットにお勧め。 逆に、高齢のモルモットには泌尿器系のトラブルの原因にもなります。 |
オーツヘイ | イネ科(小殻草:オート麦)の牧草です。 繊維質が30%と高い為、太り気味でダイエット中の子にお勧め。 いつもの牧草に飽きた時の、気分転換にもお使い頂けます。 |
オーチャードグラス | チモシーよりも柔らかいイネ科の牧草です。 硬い牧草が嫌いな草食動物や、2番刈り牧草が好きな子にお勧めです。甘い香りがするので、食欲が無い時などにもお使い頂けます。 |
牧草を与えることにより胃腸の健康を保ち、しっかり咀嚼することで歯を磨耗し不正咬合(歯の伸びすぎ)を予防します。出来ればショートカットよりもロングカットの牧草を選び、良く噛ませましょう。
いずれの牧草も鮮度が高く、なるべく青々としているものを選んで購入しましょう。
夏場や梅雨時などはカビやすいので、脱酸素剤とともに密閉できる容器に入れて保管すると良いです。
副食、おやつについて
モルモットの場合良質な専用フードと牧草を与えていれば、栄養的には十分ですが、急激な環境変化や病中、病後や飼い主さんとのコミュニケーションをとる手段として副食やおやつが有効な手段となります。ただし、気を付けなくてはいけないことは、副食やおやつは嗜好性が高いため与え過ぎるとモルモットの健康を維持できなくなったり、主食を食べなくなる原因を作ってしまうこともあります。
与え方としては一回の与える量と時間をきめて、管理してあげましょう。
★与えても良い種子類
ヒエ、アワ、キビ、カナリーシード、アサノミ、大豆、落花生、えん麦、大麦、小麦、ふすまなど。
これらは副食やおやつとして与えましょう、落花生の殻などにカビが発生した時は絶対に与えないでください。
中毒を起こす可能性のあるアフラトキシンが発生するこどがあります。
★与えても良い野菜や果物や野草類
にんじん、ブロッコリー、パセリ、白菜、キャベツ、ピーマン、ちんげん菜、レタス、小松菜、三つ葉、とうもろこし(葉やヒゲ)、りんご、梨、スイカ、きゅうり、イチゴ、バナナ、パイナップル等(ただし果物は糖分の含有率が高いので与える量は少な目に)タンポポの葉、オオバコ、ナズナ、ハコベ、クローバー等(野外で野草を採る時は農薬や殺虫剤がかかってないものを採りましょう)
※生のニンジン、キュウリはアスコルビナーゼという物質が含まれており、ビタミンCの吸収を阻害すると言われています。これらの野菜は他の野菜と与えるよりも、単体で与えると良いでしょう。
特に小松菜、パセリ、チンゲンサイ、ピーマン、三つ葉などの野菜はビタミンC含有量も多くモルモットも喜んで食べます。
また、水分を多く含む野菜は下痢などの原因になるのでごく少量にしましょう。
果物も糖分や水分が多いので、おやつ程度に留めておいた方が良いでしょう。
人間にとって無害でもモルモットにとっては有害な野菜・果物・野草も数多くあります。
モルモット自身は食べても安全かどうか判断することが出来ません。
与える前に必ず無害なものかどうかを調べてから与えるようにしてください。
また、ハムスターが好む種子類(向日葵の種など)は脂肪分が多く肝臓に負担をかけますので、種子やクルミなどの木の実は極力与えないでください。
給水ボトルと餌入れの選び方
エサ入れはひっくり返しにくい重みのある陶器製や、かじられても大丈夫なステンレス製がおすすめです。
大きいサイズのエサ皿は、中に入ってしまったりトイレにしてしまう場合もあるので、モルモットの体より少し小さめのサイズを選びましょう。
水は必ず給水ボトルを使用します。皿形の容器を使用するとひっくり返したり、ゴミやフンなどが入ってしまい衛生的によくありません。
モルモットの水の飲み方はボトルの先を舐めて飲むのではなく、くわえて吸うようにして飲む為ボトル内が非常に汚れやすいので、コップ洗い用のブラシなどで常に洗って清潔にしておきましょう。
おもちゃなど
草食動物は基本的におもちゃで遊ぶ習慣はありませんが、前歯の伸びすぎを防ぐのとストレスを解消させるために、かじり木などいれてあげるといいでしょう。
ただし、あまり硬すぎるものは歯を傷つけたり、モルモット自身が嫌がって遊ばないこともあります。
日常のお世話
モルモットは飼い主さんが思っているよりも多飲、多食で排泄物の量も多く、また臭いもあります。
掃除を怠ってしまうとすぐに臭ってくるので毎日掃除をしてあげましょう。
ただ、床材を使用している場合、全部捨ててしまうと、臭いが全て消えてしまいモルモットが不安になってしまうことがあります。
この時は替える前の木くずやワラをほんの一掴み、掃除したケージにいれてあげましょう。モルモットは安心します。
木製スノコを使用している場合は、少なくとも2-3日に一回はしっかり洗浄し、殺菌消毒の為に天日干しをして下さい。
汚れたまま放置すると、カビが生えてきてモルモットに害を及ぼします。
ちなみに、モルモットの尿には酸化カルシウムが含まれており、白く濁った色をしております。
こちらは乾くとカルシウムが白くこびり付き、なかなか洗っても取れません。
その場合、お酢をしばらく付けておくとカルシウムが剥がれ落ち、洗浄しやすくなります。
飼育環境について
★ケージの置き場所
モルモットはとても臆病な動物で、ちょっとした物音や振動にもすぐ反応してしまいます。
ケージの置き場所も人通りの激しい場所・テレビやステレオの近くには置かないようにしましょう。
★温度管理
急激な温度に弱く春先などの昼と夜の温度差が10度以上ある場合は注意が必要です。
理想温度は18 〜24℃、理想湿度40〜70%です。
夏はエアコンなどで温度調節を行って下さい。冬場はペット用のヒーターを設置するなど、保温をしっかりしてあげましょう。
冬の間だけ床材を多めに入れてあげても良いでしょう。
★野外で飼育する場合
本来室内で飼育することが好ましいモルモットですが、学校飼育などやむを得ない理由がある場合のみ屋外で飼育します。
ですが、その場合は直射日光の当たらない風通しが良い場所を選び、野良猫やカラス等の天敵が入り込めないように金網を張った小屋を作ってあげましょう。
雨で濡れないようにすることも忘れてはいけません。
ただし、野外飼育は脱走の恐れもあり、温度管理が非常に難しい為あまりお勧め出来ません。
★他の動物との相性
モルモットは先程述べたようにとても臆病な動物であり、野生では補食される立場にあります。
犬や猫、フェレットなどの肉食動物とは絶対に接触させてはいけません。
同じ草食動物のウサギやハムスターなどは比較的モルモットと仲良く出来ますが、すべてのモルモットに当てはまるわけではありません。
飼い主さんがその動物との相性をよく観察してあげることが大切です。
日常のケア
★爪きり
モルモットの爪は伸び続けると先がカールしてねじれてしまいます。
また、長いまま放置すると爪を折って怪我をするだけではなく、爪の中の血管までもが伸びてしまい、爪きりの際に出血しやすくなってしまいます。
必ず爪が伸びすぎる前に、定期的に爪きりをしましょう。
うさぎ用や猫用のカーブ爪きりなどを代用して使うことが出来ます。
★シャンプー
モルモットは水が苦手な為、基本的にシャンプーは必要ありません。
ただしなんらかの病気で下腹部が汚れてしまい衛生的に良くない場合や、寄生虫がついてしまった場合はシャンプーをしてあげます。
モルモットは皮膚がデリケートなので人間用や犬猫用のシャンプーを使用すると、皮膚疾患を起こす可能性がありますので、必ず小動物専用シャンプーを使用します。洗う時はなるべく短時間でモルモットにストレスをかけないようにして、優しく声をかけながら洗ってあげましょう。
部分洗いですむ時は無理に全身を洗う必要はまったくありません。むしろそのことが原因で体調を崩してしまうモルモットもいます。
★ブラッシング
ブラッシングはモルモットが子供のうちから少しずつ慣らすと良いでしょう。大人になってからいきなり始めるとモルモットが非常に怖がり、暴れて不必要なストレスを与えてしまい、最悪な場合人間嫌いになってしまうこともあるので注意してあげましょう。
使用するブラシは毛足の長いタイプのモルモットでしたら、コーム(金属製のくし)がおすすめです。
毛並みに沿わせてゆっくりとブラシをかけていきます。
毛足の短いモルモットにはラバーブラシ(ゴム製のブラシ)やスリッカーブラシ(細い針がねがいっぱいついたブラシ)がおすすめです。
ただし毛足が短いモルモットの場合力を入れてしまうと、皮膚を痛めてしまう原因になりますので、優しくといてあげましょう。
トイレのしつけは出来るの?
基本的にモルモットはトイレの場所を一箇所に決めることはありません。
ですから、トイレの場所を覚えないからと言って、叱ることは絶対にしてはいけません。
稀にうさぎやハムスターのようにケージの隅で排泄する固体もおります。
その場合は、ケージ内にうさぎ用のコーナートイレを設置してあげると良いでしょう。
また、モルモットの尿がしみ込んだ床材をトイレの場所に置き、臭いでモルモットにトイレの場所を教える方法もあります。
もし他の場所でしてしまった時は、必ずその場所をよく拭いて臭いを残さないようにしましょう。