投稿184:「心臓弁膜症(閉鎖不全)」「不整脈」

最初気がついた症状は:
2006年12月末。(4歳10ヶ月程度)
夜に帰宅し、いつものとおりプレ小屋から出して抱っこ、ボディチェック。
自分から私の手を抜け、部屋の牧草エリアでもぐもぐ。
ちょっと寝ぼけてるかな?というぼんやりした雰囲気はありましたが、特にそれ以外の異変はなかったので、私は台所へ。
そばを離れた時間はほんの数10秒(1分未満)。
戻ってみると、牧草コーナーから少し離れた場所で、何かにしびれたかのように這っていました。
ちょうど人間がお芝居で毒物を飲んだ時とかにうつぶせに這い、震える手を上に挙げて「たーすーけーてー」と這っている時のような様子。
目をぎゅっと強くつぶり、しっぽをぐっと上に上げ、後ろ足で前へ進もうとしているものの、前足は頭より高い位置に挙げて痙攣。
口は閉じたまま。痙攣して見えるのは前足のみ、首をやや縮めている感じ。
抱き上げると体温がいつもよりあたたかい感じ、声をかけても反応なし。
呼吸の有無がよく分からず、背中をさすって大きな声で名前を呼び続けていると、1分程度でぱちっと目をあけ、何事もなかったかのように歩きだし、布団へもぐる。
その後牧草を元気に食べ、意識障害も何もなく、翌日以降も変わった様子は何もなし。
まさにいつもどおり。

2007年1月頭、今度も夜。
小屋から出て抱っこ、牧草コーナーでもぐもぐ、いつもどおりと思い、やはりそばを数10秒離れて戻ると、今度は直立姿勢からふらふら〜っと後ろ向きにゆっくり倒れる場面に遭遇。
やはりぎゅっと目をつぶっているものの、痙攣のような様子はなし。
慌てて抱き上げても反応なし。さすったり声をかけたりしているうち、はやり1分程度で意識が戻り、普通に歩き、普通に食べ、普通に就寝。
翌日以降、変わった様子なし。

症状についてコメントがあれば
上記のとおりです。

どんな検査をしましたか:
どちらも3日以内に診てもらいましたが(予約制で空きなし)、何しろ瞬間的な症状が消えたらまったくいつも通りだったので、この時はいずれも触診のみ。
2ヶ月おきにうんち&おしっこ検査と、4ヶ月おきに血液検査(腎機能が年相応に落ちていたので)していましたが、まったく問題がない仔だったので、特に触診以外の検査はしませんでした。

診断結果は:
この時は、「ひょっとして寒さ対策がすぎて、のぼせているのではないか」という結論。あたたかい南向きの部屋でしたが、フリースのベッドにレンジで暖めるタイプのペット用湯たんぽを置いてました。
寒がりなので、いつもぽかぽかに温まっていました。それが私の帰宅で部屋に飛び出し、(室温22度)ぽかぽか状態から一気に冷えて「ああ、ふらふら〜」ということではないか、と。
ただ、仮定の状態でした。
以下に詳細書きますが、後に「心臓弁膜症(閉鎖不全)」「不整脈」と判明しました。

治療方法は:
湯たんぽをやめ、プレベッド内のタオル類を減らしたところ、症状がなくなりました。
念のため、また同じようなことがあったら、症状の現れている経過時間をチェックできるように、普段からデジタルの時計を見やすい位置においておき、ぱっと見るくせをつけておくといいと教えてもらいました。
もし無呼吸の場合に備え、心臓マッサージや人工呼吸の方法を教えてもらいました。

その後の経緯は:
2007年4月末、暑くも寒くもない日だったのに、同じように夜、30秒ほど目を離したすきに痙攣状態で這っているのを発見。
やはり1分程度でけろっと意識回復、いつもどおり。
心配なので再び受診、この時初めて聴診器で心音を確認。
結果、左心側での血液逆流の音と、不整脈が見つかりました。
診断結果は「心臓弁膜症」「不整脈」でした。
マレイン酸エナラプリル(心臓の負担を軽くする人間も使用する薬)とルンワン(血栓をできにくくし、また出来てしまった血栓を溶かす)での投薬が始まりました。一日2回。
血行がよくなったのか、口の中や手のひらや足のうらがきれいなピンク色になり、(もともとはじめからあんまり血色がいいほうではないなと心配していました)子プレだった頃のようにすごいやんちゃになりました。

ですが5〜6月半ばまでは、私の緊張がうつってか、3日おきくらいに発作がおきました。
ぐっと首を縮め、ぎゅっと目をつぶり、手を上に上げ、しっぽも上にあげ、後ろ足で動き回ろうとするためにのた打ち回る状況。1〜2分でおさまりました。
浅いけれど自発呼吸あり、体は熱く、手のひらや足の裏が赤くなってました。
狭い、身を隠せる場所に行きたがっているようで、布団の中や隙間に入り込もうとしました。
自発呼吸があるなら、抱きかかえたりあれこれ慌ててせず、のた打ち回ってケガをしないように手を添えながら見守るしかありませんでした。
この頃、ゴマなどの抗酸化食品を特別に調合していただき、薬と一緒に食べさせるようになりました。毛づやがぐんぐんきれいになり、一層元気になりました。
あまりに心配しすぎて、6月半ばに私が胃潰瘍寸前の状態になり、休養。その折、プレが発作を起こすも、私が自分の胃の痛みに起き上がることが出来ず、ただただそっと手を添えているだけでいたら、発作が20秒程度でおさまること、のた打ち回らないことを発見。
発作が起きると慌てて声をかけさすったりしていたのが、かえってプレをパニック状態にさせ、発作を長引かせていたらしいと気づき、以降、リラックスして接するようにしたら、発作は起こらなくなりました。
心臓病と分かった頃から、とても怖がりになり、カラスの声、ヒグラシの声に飛び上がって逃げだしたり、何の音も影もないのに、ひたすら怯えて隙間から出てこないこともありました。
パニックと心臓病にきくホメオパシーと、不整脈にきくホメオパシーの2種を出していただきました。パニックは起きにくくなりました。

自分でも不整脈くらいは把握しておこうと、聴診器を購入し聞くようにしました。
就寝時160〜180/毎分、覚醒時(活動なし)200〜220/毎分、活動時240/毎分程度です。
不整脈はひどい時は4〜5回に1回抜けてましたが、寝ている時と、興奮した直後安静状態に戻ろうとしている瞬間が多かったです。

7月半ばあたりから、なんとなく後ろ足が機敏じゃないような感じがするも、よく走り、ジャンプし、食欲旺盛、うんち巨大、とにかく活発でした。

8月半ば、記録的猛暑が1週間続き、室温がエアコン使用しても27度を超える毎日。
この1週間が終わる頃(2007年8月18日)、直立姿勢ができなくなりました。ペレットを床におき、じかに口をつけて食べるようになりました。
後は一日ごとに身体機能が奪われました。
まっすぐ歩けない、よたつく、体をかくと転げる。

8月23日、牧草を噛み切る力がない、給水ボトルから顔を上げて水を飲むことができない。
でも、レンジでふやかしたブロッコリーやキャベツは、よろけながらも自発的に好んで食べました。

8月24日、よたよた歩きのうえ、壁に頭をぶつける。
どこにいるのか分かっていないようなぼーっとした感じ。
まだ自分でブロッコリーやペレットを床おきで食べることはできる。

8月25日、前足が立たなくなり、這って移動、後ろ足だけで懸命に前進。
初めて流動食に切り替えたものの、自分から「もっともっと!」とせがむ。
シリンジにつめる時間がもどかしいようで、流動食の入ったお皿に向かって前進、食べようとするも頭がお皿のふちを超えられず。
角度をつけて口がお皿に入るようにするも、うまく食べることができず、やはりシリンジでの食事。
おしっこもじゃーじゃー、うんちも大きいのをごろごろ。
夜中の3時くらいまで、這ってごそごそ。
一緒に寝ようといつものプレベッドに入れて抱えるとやっと眠る。
心拍数が就寝時なのに250/毎分、活動時と同じ速さだったので、心臓が限界まで拍を打っていたと思われます。
昼寝の段階から、携帯酸素ボンベで時々酸素を吸わせていました。
いつもは風が鼻にあたるのを嫌がってましたが、この日からはいやがりませんでした、
ただ、携帯用なので20分程度しか1ボンベ持ちません。

8月26日朝、眠り続けている。その雰囲気から半分覚悟をきめました。
最後の1本となった携帯酸素ボンベを吸わせていると、楽なようでした。
寝ながらおしっこじゃーじゃー、大きくて丸い、いい匂いのするうんちごろごろ。
その後、見つめているとぱちっと目を開けました。すぐに優しく声をかけると分かったようで、焦点があいました。
ごろごろ、とのどの奥がなり、体がゆっくり痙攣しはじめたので、膝に抱きかかえ、声をかけ続けました。ゆっくり意識がなくなっていくのがわかり、人工呼吸、心臓マッサージをしましたが、そのまま、ゆっくりと永遠の眠りにつきました。
体重も950g、平均体重が1,050の仔だったので、とても綺麗な姿で眠りにつきました。
5歳と半年でした。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば:
こんなに愛情深い動物と家族として暮らせたこと、その幸せに、心から感謝する毎日です。
健康状態を毎日チェックし、観察日記を書き、一緒に眠り、大きな小屋を手作りし…生活環境には力を入れてました。
でも、時にテレビを見たり、ゲームしたりして、せっかくのふれあいの時間を無駄にしたこと、その間、「ねぇ、遊ばないの?」「僕眠いのに、まだ寝ないの?」といった顔をしたプレを我慢させました。
どんなに愛していても、不老不死にしてあげることはできません。どうぞ皆様、時間の限り、皆様を愛してやまないプレちゃんに応えてあげてください。プレたちは、自分の命のすべてを、ひたむきに家族を愛することに注いでいる動物だと思います。
人間の勝手で駆逐され、銃殺され、ペットとしてやってきたプレたち。
飼い主さんがそのプレたちに精一杯応えてあげることで、少しでも幸せになってくれれば、と願ってやみません。
正確な飼育方法をぜひ知って、心身ともに幸せなプレちゃんにしてあげてください。
最後に、この場をお借りして、アドバイスや励ましを寄せてくださった方々、牧場のみなさま、獣医さんに、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

投稿:クウルウ様


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