投稿188:肝臓腫瘍

最初気がついた症状は:
H16.6月 2歳でうちに来た男の子についてです。体長は大きく肥満ぎみでしたが、毛並みが悪く低体温、歯は真っ白で食も細い当時から虚弱な体質でした。来てすぐに検診を受けた病院で、既にALP値が157U/lあり、先生から飼育は困難が予想されると言われました。その後何度も拒食を繰り返したので、痩せ始めた今年3月頃も、いつもの事とさほど深刻には捉えませんでした。

症状についてコメントがあれば
食欲の低下が著しくほとんど食べない日が続きました。男の子なので時々発情期で難しいことはありましたが、この場合も、痛がる様子はありませんでしたし また触診でも異常は全く見受けられませんでした。何より普通に遊んでいたので、食べてくれそうなエサを探すことに奔走。専門病院に連れて行ったのは、体重が800gにまで落ちた5月に入ってのことでした。

どんな検査をしましたか:
血液化学検査、X線 これでは判明せず、エコー検査

診断結果は:
肝臓腫瘍。麻酔で呼吸が浅くなったため病理検査まではしていませんが良性ということは考えにくいとの判断。場所が肋骨で覆われた部分であったため腫瘍そのものが外から触っても判らず発見が遅れてしまいました。結果的に肥大した肝臓に胃が圧迫され、おなかが空かないか、もしくは食べられない状態になっているとのことでした。

治療方法は:
手術と緩和ケアの選択肢が挙げられました。手術・精検に耐えるだけの体力が無い、輸血血液の確保が難しい等の理由から、緩和ケアを選びました。点滴と注射、あとは内服薬の処方です。しかしとにかくシリンジ嫌いな子で、全然薬を受け付けてくれません。プレ飼いの3針4針は当たり前ですが、この子には6針の前科があり、それでも必死の攻防を暫く続けました。ついには仮死状態に陥るなどし、このままでは病状が悪化するばかりなので 検査していただいた専門病院の先生に相談しました。病院が地理的にも高速道路を利用しなければならない場所にあり、また本人の体力からしても通院は難しいということで、近所の犬猫病院で点滴治療を受けられるよう処方を教えていただきました。バイトリル(抗生剤),プリンペラン(胃腸薬),ウルソ散(強肝剤),総合ビタミン この皮下点滴と注射です。

その後の経緯は:
近所の犬猫専門病院に事情を話して処方を伝えお願いしました。週3回の通院、臆病な性質で、他の動物の鳴き声がストレスになる事なども話し、毎回診察最終間際に連れて行くようにしました。7月に入ってからは体重も600gで下げ止まり、食欲も出て来て、寝ていることが多いもののそれなりに過ごせるようになりました。一時はアガリクスやゴートミルクでこちらにも大変お世話になりましたが、食べられるようになると硬い本来の食事の方が本人的には良かったようです。
しかし、11月に入り寒さからか急速に体力を消耗、オイルヒーターなどいろいろ工夫は凝らしましたが、それもかなわず11月末 5歳半で一生を終えました。点滴・注射で通うこと6ヶ月と10日。回数にして80数回でした。手術を受けさせた方が良かったのではないか、いたずらに延命を図ったのではないか等々どうしても納得できませんし悔いは残ります。プレについてはまだ未知の部分が多く未だ治療方法が確立していないとのこと。これだけ個性が強くて人懐っこくて甘えん坊の動物なのに残念です。どんなに手がかかっても私にとっては我が子でした。あとに2匹の元気印がいるので なんとかペットロス症候群に陥らなくて済みそうです。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば:
プレーリードッグの治療は、基本的にはウサギと同じ、体重に対しての処方だそうです。同じように近所に専門の病院が無い場合は、これでお願いしてみてはいかがでしょう。それから皮下点滴の場合は、翼状針(ヨクジョウシン)を使ってもらうと良いでしょう。針の太さは32ゲージが理想ですが、26ゲージ位までは痛がらないことが多かったです(大きい数字の方が細い)。24ゲージだとちょっと我慢してもらうようです。あと拒食症を繰り返した子なので、その体験を。
全く食べない時期も麦の穂(青いもの)には興味を示しました。ネコジャラシのない季節はこれが命綱でした。冬場〜春先青い葉や穂をプレのために分けていただける麦作組合、作っている方のご紹介など もし必要でしたら可能です。


投稿:しらよく様


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