投稿193:右下顎の扁平上皮癌

最初気がついた症状は:
わずかな食欲の低下
口からの出血
頬のわずかな腫れ(最初の診察で口腔内に小指の先大のポリープが見つかる)

症状についてコメントがあれば
夏から秋に季節が変わる時期に食欲が低下した為に、例年見られる事として特に気に留めなかった。
今にして思えば、食欲低下は体調の変化がもっとも顕著に現れる症状なのだから、すぐ動物病院で診察してもらえば良かった。
口からの出血を見つけた当初は、口の周りに血の塊のようなものが付着しているだけだった。
出血があった段階で、口の中のポリープがかなり肥大していた可能性が高い。

どんな検査をしましたか:
1件目(出血に気が付いてからすぐに出かけた動物病院)
・触診
・レントゲン撮影
・血液検査
・ポリープの組織を一部採取し、病理検査へ

2件目(1件目の診察から約10日後に再度出血。この日、担当獣医師が不在であった為、即日対応してくれる動物病院へ。)
・触診←1件目の血液検査のデータを持ち込む。
・ポリープ除去手術および摘出した組織を病理検査へ(10日間で小指の先大から親指の先大に成長していた)

診断結果は:
扁平上皮癌(右下顎)←状況から見て2件とも、検査結果が出る前から可能性を示唆していた。
※1件目では癌細胞は発見されず、2件目で癌と確定。
貧血←血液検査より判明
動脈硬化←レントゲン撮影より判明

治療方法は:
ポリープの除去手術
症状に合わせた投薬
皮下注射(補液)

その後の経緯は:
ウチのこの場合はポリープの肥大するスピードが早く、ほぼ月1回ペースで除去手術をして、3回目の手術以降はポリープの再発が止まる。
口腔内にポリープが出来なくなると同時期に、右下顎が腫れ始め皮下組織が自壊し始める(膿が溜まる)。
激しく不正咬合を起こし口元を歪ませ、ペレット等の固形物は一切食べられなくなった。
ペースト状の食事を自力で食べたり、自力で食べない場合は強制給餌している。
発症からもうすぐ5ヶ月の今も健在だが、顎の自壊が進み腫れ上がり、不正咬合がひどくなる一方。
歯がのび放題になることから定期的に歯切りが必要。食欲も体調も一進一退の毎日。

【手術前の画像

【手術後の画像

他の飼い主さんにアドバイスがあれば:
癌により口腔内に腫瘍が出来ると、肥大するスピードが速く、再発もします。
口腔内に腫瘍が見つかった場合は、早急に除去手術をした方が良いと考えます。(ポリープが邪魔して食事が出来なくなります)
私自身、手術のリスクを考えて手術をためらいましたが、手術が成功している限り、十分に延命できると実感しました。
ためらっている間も癌は進行しますので、手術に踏み切る際の決断は早いに限ります。
まずは、信頼できるあるいは自分に合う動物病院や獣医さんを見つけてあげてください。
健康なうちに検診を受けながら、動物病院を探すのもひとつの方法だと思います。

予後についてですが、噛めなくなると食べるものが定まらず、あっという間に体重が落ちて危険な状態になります。
(内蔵機能が低下したり脱水症状が起きたりします。)
おそらく食べなくなる理由は「美味しくないから」「食べ飽きたから」だと考えられます。
獣医さんとよく相談しながら、よく食べてくれるものを探し、メニューもバリエーション豊かにしてあげると、きっと長生きしてくれるはずです。


投稿:ぷぅぽん様


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