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リチャードソンジリスについて |
食事について
プレーリードッグは草食性です。リスの仲間ですがリス用のエサではなく、草食動物用のペレットと干し草をあげます。うさぎ用のエサで代用もできますが、太りすぎたり肝機能障害を起こしたりするので注意が必要です。ひまわり種はおやつになりますが、脂分が多いので多く与えたり主食にしてはいけません。野菜、果物などはごく少量をバランスよく与えてください。ドッグフードを主食として与えるのはとんでもない間違いです。ハムスター用フードやサル用フード、オウム用フードも脂肪や蛋白が多すぎるため主食にしてはいけません。
野生のプレーリードッグは、イネ科の草(スゲ・カヤ)を食べて生きています。マメ科のアルファルファ干し草は優良なビタミン源になりますが、蛋白やカルシウムが多く、与えすぎると肝臓に負担をかけ、尿道結石等もひきおこす問題があります。アルファルファを主原料にしたラビットフードを主食にした場合も問題があります。チモシーはイネ科の植物であり、チモシー牧草やチモシー主原料のペレットなどはプレーリードッグの食事に利用できます。
プレーリードッグは高繊維質を必要とし、タンパクやカルシウムは極力摂取をしないようにしなければならない動物ですが、それに見合う高品質な専用フードが存在していませんでした。近年、アメリカのプレーリードッグ研究家リンダ・ワトソン博士によって、低蛋白・低カルシウム・高繊維のプレーリードッグ専用フード(Brisky社)が開発されました。Brisky社のプレーリードッグフードが現在おける一番理想的な健康フードです。
食事はバランスが大切です。歯の健康と総合栄養バランスのためにペレットを。奥歯の健康とダイエットのために干し草を。ビタミン、ミネラル、カロチンの補給のために果物や野菜を。食欲増進や飼い主との交流におやつを。これらをうまく組み合わせてあなたのプレーリードッグに合った食事メニューをつくってあげてください。

(当社で飼育しているプレーリードッグの基本食とおやつです)
○ペレット
ペレットは堅い固形状のもの(歯の伸びすぎを防ぐ)で高繊維質のものを主食として与えるようにします。主食ペレットの与える量は1日50〜80gが目安。プレーリードッグ用と記載されていても成分が不適切な市販フードもありますので、成分をよく確かめる必要があります。特にアルファルファが原料に使用されているフードはタンパク質が多すぎるためプレーリードッグの主食には不適切です。
今までに繊維質の多い食事を食べ慣れていないプレーリードッグや大豆アレルギー体質のプレーリードッグに専用フードを与えると、ごくまれに拒絶反応やアレルギー(嘔吐・発疹)を起こす場合があります。アレルギー反応がでたら専用フードを与えなければ症状はすぐに治まります。そういった場合はチモシー系フードに切り替えて与え、高品質のチモシー干し草もたっぷり与えて繊維分を補ってください。
プレーリードッグに最適なペレットの栄養素は、繊維質が30%以上、タンパク質が15%以下、脂肪が2%以下、カルシウムが1%以下といわれています。アルファルファ(アルファミール)を材料に使用していないペレットを選びましょう。
○干し草
干し草も好んで食べる食事で、副食として最適です。繊維質の補給や奥歯の伸びすぎ(摺噛で)を防止する効果がありますので必ず与えてください。チモシーの干し草はイネ科の干し草で、ヘルシーですのでいつでも食べれるようにしてあげましょう。チモシー干し草は低品質のものはあまり好んで食べないことが多いので、良質でおいしいチモシー干し草を用意してあげてください。アルファルファの干し草は、繊維やビタミンの補給には最適ですが、栄養(タンパク質・カルシウム)がありすぎるので、たくさん与えてはいけません。与える時は少量にすべきです。干し草は囓りやすいブロックタイプもおすすめです。干し草は、乾燥した状態で光の当たらない場所で保管しましょう。
生の牧草も季節によっては入手ができます。また自家栽培もいいでしょう。イタリアンライグラスやオーチャードグラスが低蛋白でおすすめです。プレーリードッグは喜んで食べますので偏食気味のプレーリードッグにはいいでしょう。ただし干し草に比べ繊維質が低くなるので、おやつ程度にしておき、干し草も併用して与えたほうがいいでしょう。水分が多いので、腐敗したりカビが生えたりしますので、刈り取ったら冷蔵庫で保管して1週間以内に使いきるようにしなければいけません。

[アルファルファとチモシーの違い]
・アルファルファ
−おいしい、高タンパク質、高カルシウム、高繊維質、草食動物の成長期に適している、若齢うさぎやチンチラなどに向く
・チモシー
−まずい、低タンパク質、低カルシウム、低繊維質、膀胱炎や尿道結石の防止に役に立つ、肥満や肝臓・腎臓疾患の治療に役立つ、プレーリードッグに向くが繊維質が少ないので高繊維質ペレットと組み合わせることにより最適な食事となる。

(左から、Oxbowウエスタンチモシー、オリミツロングマット。いずれもチモシー牧草)
○野菜と野草
与えてもいい野菜はニンジン、ブロッコリー、パセリ、カブの葉、ちんげん菜、大根葉、小松菜、サラダ菜、セロリ、みつば、カリフラワー等です。与えてはいけないのは、じゃがいもの芽と皮、生豆、ネギ、タマネギ、にら等です。(ブロッコリーは根に有害な成分を含みますが、市販のブロッコリーは根がカットされており安全です)
生ジャガイモや生サツマイモはスライスして少量だけでしたらおやつになりますが、デンプン質はお腹でガスが発生しやすいので与えすぎないようにしてください。
野草は中毒をおこすものが多いのでむやみに与えてはいけません。与えてもいいものは、タンポポの葉、ノコギリソウ、ヒレハリソウ、ハコベ、クローバー、フキタンポポ、ペンペングサ、エノコログサ、ムギクサ、アオカモジクサ、マコモ、シロツメグサ、オオバコ、ナズナ、オーチャードグラス、イタリアングラス等です。笹はアクが強いのであまりおすすめできません。農薬や他の動物の糞便に汚染されていない場所で採取しましょう。自家栽培もおすすめです。


(健康は食事が基本です)
○果物
果物は天然のビタミンの補給や水を飲まない癖の水分補給に役立ちます。ただし少量にしておくことが大切です。リンゴが一番与えやすく、喜ぶ果物のひとつです。1日に1/16カットくらいまででいいでしょう。バナナ、リンゴ、メロン、イチゴ、パイナップルも与えられます。あまり水っぽいものは下痢をすることがあるので注意してください。缶詰のフルーツは糖分が多すぎるので不向きです。アボガドは与えてはいけません。
○動物性タンパク質
ゴートミルク(ヤギのミルク)は、免疫力を高める動物性タンパク質です。ベビーの補助食、育児放棄ベビーの主食、成長期の補助として飲ませるのもいいでしょう。母親の妊娠期、育児期のカルシウム補給としても有効です。高齢や食欲がないときの流動食としても役に立つ万能ミルクです。また、このミルクを飲ませながら人に慣らすという使い方もあります。ゴートミルクについての説明


(ゴートミルク)
○おやつ
おやつは絶対に与えてはいけないものと少量なら与えても大丈夫なものがあります。与えても大丈夫で好むものを選んで、少しだけあげてください。大丈夫なものでも与えすぎると主食を食べなくなったり肥満になったりするので注意しましょう。おやつは味の変化で食意欲を増進させたり、歯の伸びすぎを防いだり、飼い主とのコミュニケーションに活用できたりと使い方次第でいいことが多いです。プレーリードッグに向く市販のおやつも多数あります。他にオーツ麦やレーズン、生トウモロコシ、野菜の切れ端などもいいでしょう。歯の健康のためには乾燥トウモロコシなどは堅いくていいおやつになります。プレーリードッグは同じものばかり与えるとその味にあきたり、味の好みが変化することもよくあるので、臨機応変におやつの種類を変えて食事に変化をもたせてあげるといいでしょう。冬前は少量の脂肪分を必要としますのでナッツ類(フルーツナッツ・トリーツという低脂肪のナッツ商品があります)を少量おやつに与えてもいいでしょう。脂肪の多いクルミや、アーモンド、松の実、ピーカンナッツはおやつには不向きです。糖分や塩分の多くまれたものは病気の原因になりますので注意 してください。人間用のお菓子は絶対にあげないでください。塩土も泌尿器系疾患の原因になることがあるので与えないでください。
○ひまわりの種
プレーリードッグといえば、ひまわりの種を食べる動物とよく勘違いされます。ひまわりの種やクルミなど脂肪成分の多いものは肥満や内臓疾患の原因になるので、好物であっても、おやつ程度にとどめておくべきです。ぜんぜんあげなくてもかまわないくらいです。ひまわりの種は麻薬のように病みつきになるので、与えられないと粗暴になったり、他の食事を受け入れられない体質になったりすることもありますので、よく食べるからといって安易に与えることはしないようにしましょう。ベビー時期にひまわりの種で育ったプレーリードッグは短命という報告もあります。
○飲み水
こまめに新鮮なお水に取り替えてあげてください。食欲がないときは草食動物用のビタミン剤を少量添加してあげるのもいいでしょう。プレーリードッグは、水を飲む量に個体差があるので、多い少ないで心配することはありません。ウオーターボトルから水がでるかチェックしてあげましょう。乾燥ペレット(専用フード等)を与えるときは、必ず水も横に置いて飲めるようにしてあげてください。
(当社のおやつタイム。交流のひとときです)