Epizootic Catarrhal Enteritis

ECE概論


 フェレットの病気Epizootic Catarrhal Enteritis ではECEと略され、通称グリーンウイルスと呼ばれています。1994年頃、アメリカでのフェレットショー(品評会)などを通じて急速に広まったフェレットの伝染病と言われました。ところが最新の研究では、伝染病ではなく、フェレット自身がもともと体内にもっているコロナウイルスの1種が増殖して腸炎を発症したものだとわかりました。他のフェレットと接触することで、ストレスが高まり、免疫力が低下することが原因です。決して感染ではありません。

 この症状は、異臭のある明るい緑(黄色の場合も)のひどい下痢(水状態)がほとんどです。その便に赤黒い粘液が混じることもあります。風邪やストレス、消化不良でも緑色の下痢をすることがあり、勘違いしやすいので注意しましょう。下痢は2〜3日で一旦落ち着くこともありますが、長く続くことが多いです。下痢が治まってもその後に拒食が始まって、体重が半減してしまうこともあります。数ヶ月にわたって下痢が続くこともあります。口の中に赤黒い斑点が見られることもあります。下痢が続けば、脱水症状や栄養不良に陥りやすくなりますので、水分補給や栄養補給、下痢止めが必要です。腸炎や胃潰瘍と診断されてしまうこともあります便の状態と他のフェレットとの接触や環境変化、ストレス状況の判断で見極めます。

 ほとんどのフェレットは無症状で発症することはありません。発症すると嘔吐から始まり、その後水のような下痢になります。嘔吐と下痢を繰り返したりもします。特徴は明るい緑色の水下痢ということです。整腸剤、栄養剤の補給、点滴等で治療していきます。いい薬もでてきており、2週間くらいで完治する子が多いです。若いフェレットは回復も早いのですが、老齢のフェレットの場合は治療と同時に体力や体重をもとにもどすように、食事療法も必要です。ダックスープも有効です。ひどい脱水症状をおこすので点滴や電解質ドリンク等での水分補給が不可欠です。しっかりと栄養補給して療養させていけば治ります。

 ECEは決して恐い病気ではありません。的確な治療と食事療法で症状は治まります。脱水症状に気をつければ、致死率もきわめて低い病気です。類似症例の他の病気と混同しないように、正しい知識をもち、判断、治療、療養してあげてください。

ECEの特徴

・フェレット流行性カタル性腸炎コロナウイルス遺伝子が原因とされる
・初期の嘔吐、緑色の水のような下痢
・断続性の下痢と体重の減少
・補助的なケアを数か月必要とする場合もある
・免疫力が低下時に発病、死亡率は低い
・老齢フェレットには特別なケアが必要


ECEについては上記の資料より最新の情報があります。最新情報をあわせてご確認ください。